受講者さまの声



受講者様よりいただいた声を順次紹介していきます。



資格取得後、どう活用するか

宮本 朋絵 様

高齢者介護に携わり21年目になります。
その間、「気づけずに後悔した介護」がいくつかあります。

一つ目は特別養護老人ホームの相談員として仕事をしていた時の出来事です。

日中、利用者から肋骨あたりの痛みの訴えがありました。利用者から「以前患った肋間神経痛の痛みに似ている」と話があり内科を受診。
先生にもその旨を伝え、「肋間神経痛 が再発したのかな?」ということでホームへ戻りました。

ですがその日の夜、胸の痛みの訴えと呼吸苦により救急車を呼びました。既往歴の確認をすると狭心症、そして頓服でニトロ舌下錠もありました。
救急車が来るまでにニトロ舌下をして対応しました。

日中の痛みの訴えは肋間神経痛ではなく、狭心症の発作の前触れだったのです。

既往歴を見て考えられる知識や観察力があれば先生への相談の仕方も違っていたかもしれません。
内科ではなく循環器内科に行っていたら違っていたかもしれません。

二つ目は、現在仕事をしている会社での出来事です。
血圧を何度測ってもエラーの利用者。声をかけると答えてくれていましたが、少し様子を見ているといびきをかいて寝てしまいます。
救急搬送で病院に到着しCTを撮ると脳梗塞を起こしていました。

“血圧が測れない、いびきをかいて寝ている”という状態から、すぐに ”脳に異常があるのでは?” と結びつけることができませんでした。

そのことに早く気づき救急搬送していれば脳梗塞の範囲が少しは違ったのでは?点滴で治ったのでは?

観察力と知識があれば違っていたかもしれない出来事が利用者に起きたことで、介護福祉士受験で医学一般を勉強しますが「観察する力」が必要だと感じました。

今回、改善介護士 2級講座を受講し「観察する大切さ」を知ることができました。

観察できるスタッフが増えれば、利用者が苦しんだり訴えてきた時に対応できるようになります。また。訴えることができない利用者に対しても対応できるようになります。そしてそれが利用者の安心につながっていくのだと思います。

講座が終了したら「気づけるスタッフ」を増やしていきたいと思います。